春の腰痛が増えています。その原因は腰じゃないかもしれません。腰痛に関係する意外な原因について鍼灸でのとらえ方と対処法をお話しします。
こんにちは!
(^^♪
まだ風は冷たいですが、空は晴れ渡って日中はポカポカ陽気。
あちこちで梅の花がニコニコしていて・・・春らしくなってきましたね~♪
すっかり元気になった我が家のクロエさんも、活動的になり、家の中を探検中です。
このように積極的にキッチンの流し台に上ってきます。
そして、無類の「パン好き」だということが判明。
長らく公園猫でしたのでね、きっと菓子パンとかもらっていたのでしょう。
”小麦女子”だね~(^▽^;)
さて、今日はそんな春の風を感じながらも、最近増えている「春の腰痛」についてお話ししたいと思います。
春特有の腰痛があるんです。その特徴は「ツッパリ感」。
腰痛って年中同じなんじゃないのー?
(-。-)y-゜゜゜
季節性があるなんて、ほんまかいな~??
いやいや、腰痛こそ「季節」がとっても影響するのです。
たとえば冬の腰痛は、冷えから来ますよね。
ハイ、当たり前。
(*’ω’*)
では「春の腰痛」ってどんなものじゃー?
(?_?)
ズバリ、それは「木の芽時」特有の腰痛でーす。
春は自然界の生物が上に上に伸びていく季節。
草花に芽が出るのと同じく、人間の体内エネルギーのベクトルも上方へ向かいます。
エネルギーの上昇と同時に出てくるのが、上に引っ張られた「ツッパリ感」です。
肩こりバリバリな感じもこのツッパリ感の特徴的な症状の一つです。
肩こり同様に腰痛も、
◎腰が突っ張る(ピーンと張って痛い)
◎突っ張って折り曲げにくい(前屈しにくい)
◎ひねり動作がしにくい(側屈しにくい)
◎後ろに反らせにくい(後屈しにくい)
というような症状となって出てきやすくなるのです。
春は「肝臓の季節」だから、筋肉が硬くなりやすい。
「ぎっくり腰」や「寝違い」もこのタイプが多いんです。
突っ張った痛みというのは、「張痛」といって、肝臓の気の失調によって生じる春の特徴的な痛みです。
東洋医学では四季に応じて内臓の気が変化していると考えます。
冬は腎臓、春は肝臓が亢進しやすくなるといわれています。
肝臓がコントロールしているものの代表格には、目や筋腱、生殖器(子宮、卵巣、乳房、陰部など)、そして血の流れがあります。
だから筋腱が突っ張ってくるのですね。
突っ張るという症状は、筋肉がビーンと張って伸ばされて、柔軟性がなくなることを意味します。
ですので、
◎筋肉が硬くなる
◎筋肉が棒のように曲がらなくなる
◎筋肉がつる
などの筋肉および腱の症状が出やすくなるのです。
それが腰に出てくるのが春の腰痛の特徴ですね。
「ぎっくり腰」と表現される人も多いのですが、
立ち上がろうとした途端に「ぎっくり」。
腰が固定されてしまい、動かすと激痛~(>_<)
腰がロックされて動かせない。
「ロックされたよう」というのは筋肉が柔軟性をなくして硬くなった状態です。
こうなると1週間位ずーっと痛んで改善しないということもあり得ます。
それは春の気に肝臓が失調を起こし、その結果、筋肉がやられて、突っ張りつづけてしまうからです。
肝臓の気は全身的に影響してくるのですが、腰にも肝臓に関係した気のルート(経絡)が流れています。
ですので、肝臓の気が失調してしまうと、腰周辺の肝臓がらみの経絡の気に異常が起こり、その柔軟性が失われ、腰痛という症状として現れてくるというわけなのです。
同じようにな症状が首に出てくる場合も多く見られます。
「寝違いを起こしちゃって~」
と訴える方が多いのもこの春の季節です。
筋肉が突っ張る腰痛、その対処法のポイントは「肝臓の気」をゆるめること。
筋肉が硬くなって突っ張るような腰痛には、その原因となっている肝臓の気の不調を調整する必要があります。
春の気が盛んな時期なので、勢いに逆らってゆるめていくことはなかなか難しいのですが、
鍼灸で対応する場合は、肝臓の気を調整するツボを選んで施術していきます。
特に腰を通るような経絡上のツボを狙って刺鍼することは効果的です。
また、年度末で仕事が忙しい、ストレスがたまっているような人の場合は、
気持ちをリラックスさせるようなツボを選んで対応していくことも重要な治療ポイントです。
患者さんんご自身も、
生活上のストレスをチェックし、減らせるものは減らして、足りないことは増やすようなセルフケアも大切ですね。
たとえば、
◎夜更かししないで、早く寝る(睡眠時間の確保)
◎目を休める(スマホ時間を減らす、眼精疲労にはホットパックなどを施す)
◎適度に身体を動かして、軽くストレッチする
◎ひとつのことにこだわり過ぎるのをやめて、気持ちを切り替えていく
◎ゆっくり散歩、ゆっくり呼吸法など
◎酸味のある食べ物、青魚、コーヒーを控える
などなどです。
上記をやってみると腰痛も結構楽になりますよ~♪
春に「腰が抜けるようなぎっくり腰」、その場合はこうして治す!
「腰が抜ける」のは年寄りだけ!
なんて思ってるのは大間違い。
若い人でも増えていますよ~ (^▽^;)
「腰が抜けるような腰痛」は、先に挙げた「筋肉が固まり突っ張った」ぎっくり腰とはタイプが異なるので要注意です。
◎腰に力が入らない
◎腰が抜けるようだ
◎腰がじんわり痛む
◎腰周りがしびれる
このタイプの腰痛は、腰周りの気(=エネルギー)が不足してしまって、空虚な状態になってしまって、力が入らなくなることから起こります。
その原因として考えられることは、
〇加齢による腎の弱り
〇春の肝気の上昇による「上実下虚」
〇頭脳や上半身を使い過ぎたことによる相対的な下半身のエネルギー不足状態
上半身に気が集まり過ぎて、上下のバランスが崩れ、腰から下(下半身)の気が少なくなることで腰が抜けるような状態が起こってくるのです。
そうなってしまったら、上の気を降ろし、下に気を集め直せばいいのです。
具体的には
◎下半身(とくに腰)を温める
◎下半身をよく動かして、下方向にエネルギーを誘導する
など下半身が充実するよう対処するのがよいでしょう。
鍼灸の場合は、このような患者さんには腎の気を高め、肝気を抑制するようなツボを選んで施術していきます。
腰痛はいろいろなタイプがあって、タイプ別に対処法も異なります。
いざという時、慌てずに適切な診立てをして、適切な対応をすれば、改善への近道となります。
どうやっても改善しない、痛みが変わらない、長期化し、慢性化しているという方は我慢せず、東洋医学・鍼灸の専門家に診てもらうほうが良いと思いますし、的確に原因を見極め治療してくれる先生のところへ行くことをお勧めします。
腰は大事にいたわりましょう。
腰は健康のバロメーターですからね~♪
\(^o^)/
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