怒りと病気 1
人は同じことに対して、何度も何度も怒ることがある。
また怒りを感じても、それを表せないと感じると、怒りをのみこんでしまう。
のみこまれた怒りは往々にして、身体にたまり、病気となって外に現われる。
人は何年もかけて、同じ場所に怒りのかたまりを詰めつづけているのです。
ルイーズ・L・ヘイ『こころがやすらぐ本』(大和書房)
ルイーズ・L・ヘイは、アメリカでは有名なカウンセラーであり、療法家。
数多くの著書と講演活動の中で、心と身体の関係に注目し、自己肯定と人間の信念の大切さについて語っています。
さて、この「怒り」。
ε-(´・`)
東洋医学でも、人間の感情と身体(病気)の関係はとっても重要なテーマです。
ココロとカラダは一体。
というのは、東洋医学の特徴的な考え方ですが、
その根拠となるのが、「五臓と五志」の関係。
人体の臓器=五臓には、それぞれ五つの「志」(=感情)がセットになって付いているという考え方です。
具体的な五つの対応関係は…
心=喜
肺=悲
脾=想・憂
腎=恐
そして肝=怒 です。
この「怒り」に関して言うと、怒ってばかりいると、肝の臓を病んでいくということになります。
そしてその逆も然り。肝の臓を病むと「怒りっぽく」なってくるのです。
( ̄▽ ̄)
「怒り」というのは、単純に怒ることだけではなく、
現代社会では、
「イライラ」
「(心身の)緊張」
「(心身の)疲労」
「ストレス」
…と言い換えることもできるのではないでしょうか。
「自分は大人で、常識ある社会人だから、怒りを顕わにすることはないよ。」
「忍耐こそ美徳」
こう言う人も沢山います。
イラっとしても、カッとなっても、感情を表さない、抑制することができるのは、現代社会を生き抜く知恵。
ただ、人間の感情を大きくグループ分けするならば、たとえ怒りを表に出さなくても、それをグッと我慢し、耐え忍ぶ感情もまた「怒り」の一種と言えるような気がします。
「怒りは往々にして、身体にたまり、病気となって外に現われる。
人は何年もかけて、同じ場所に怒りのかたまりを詰めつづけている」
肝の臓がダイレクトにコントロールしている部位は、
西洋医学的な肝臓だけでなく、胆のう、筋肉、目、爪、生殖器などがあり、肝の病は、これらの部位に現れやすいのですが、
上記のルイーズの言葉を借りれば、
<かたまり>という形で出る病=コリ、おでき、ポリープ、腫瘍(良性・悪性問わず)のようなものは、「“怒り”のかたまり」と言えるのかもしれません。
おそらく東洋医学とは遠い距離にあるはずの、アメリカ人療法家の言葉ですが、
とても意味深いことのように思えます。
<怒り>は、現代を生きる人間には避けられないものかもしれません。
でも、放っておくと病気になるかも…。
( -.-) =з
ではどうやって消化したらいいのかな?
(´・_・`)
<怒り>についての考察は次回につづきます…
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