アレルギーのお話 その2
秋に出やすいアレルギー症状。
前回は、東洋医学では、アレルギー症状がカラダのどの部分に出るかによって分類をする、というお話をしました。
1)「肌」に出るもの⇒アトピー性皮膚炎、じん麻疹
2)関節に出るもの⇒関節リウマチ
3)肺に出るもの⇒気管支ぜんそく
4)顔面に出るもの…鼻とか目とか、頬っぺたとか⇒花粉症、アレルギー性鼻炎、
1)~4)のそれぞれの違いは何でしょう?
…という前回の問題。
ε=(・o・*) フゥ
さぁ、その答えの○○は――
わかったかな?
(“э”)
答えは、「深さ」です。
1)肌(皮膚)は人体のもっとも表面、外界から見ると浅い(近い)位置にあります。
4)も顔面の表面に出るので、見方によっては1)と同じグループに属します。
2)関節は皮膚から少し「深い」位置にあたる筋肉と骨の部位。
3)肺は内臓、気管支もそれにつながるものですから、4つの中では一番深い位置になりますね。
_φ(・_・
東洋医学では、人体の深さを表現するのに、
浅い順から「皮毛⇒肌肉⇒筋⇒骨」の4層を考えています。
もうひとつの切り口、△△の答えは「上下」です。
4)の顔面は人体を上・中・下に分けると、上部ですよね。そして顔の皮膚ですから「上部の浅い表面」ということです。
3)の気管支ぜんそくも「上」半身ですね。
1)のアトピーも、顔や首や手に出るのか、お尻や膝の裏に出るのかで「上」か「下」かに分けることができます。
2)リウマチもどこの関節に出やすいのかで分けることができます。
ちょっと難しいかな?
(-“”-;)
さて、なぜこんなことを言ったかというと、この分類は、治療法を考える重要なヒントになるからです。
(*^_^*)
アトピー性皮膚炎とぜんそくを交互に繰り返す方がいます。
アトピーが良くなったかと思うと、ぜんそくに出る。
ぜんそくが良くなると、アトピーに出る…。
こういうケースは、東洋医学では「病の性質が同じ」と診ます。
病の原因となる悪玉要素があるとして、それが体内で移動して、「浅い所」に出たり、「深い所」にもぐったりしている現象としてとらえるのです。
西洋医学ですと、皮膚科に行ったり、呼吸器科に行ったりして、治療法も別々、薬も別になりますが、
東洋医学では、原因は一つなので、アトピーとぜんそく、治療法は基本的に同じなのです。
「異病同治」(病名が違うけれど、治療法は同じ)といいます。
ちなみにその反対の「同病異治」(病名が同じだけれど、治療法が違う)というのもあります。
病気の根本原因である悪玉要素の種類や性質によって、治療法を変える、ということなのですね。
ではアレルギー疾患で「悪玉」になるものって何でしょうか?
体内にどんな「悪いもの」があると、アレルギー症状が出てくるのかー?
( ̄▽ ̄)
次回は、アレルギー疾患の「悪玉」のお話です。