夏の終わりと胃腸の弱り(その2)
前回は、「夏の終わりには胃腸が弱りやすい」ことをお話ししました。
今日はそんな時の改善策についてです。
<東洋医学の消化器官。胃の上に脾臓が乗っています>
<五臓の関係図。脾臓は土。長夏。湿気を嫌います。>
消化不良、胃腸炎や慢性胃腸炎、食べられない、食べるとムカムカする、などの胃腸の弱りを感じた時に、すぐできる養生法とは、
①お腹にやさしい食べ物を適量食べる。
⇒冷たい物や飲み物を控え、スイカ・メロン・きゅうり・なすびな
どの瓜類を食べるといいでしょう。
この瓜類。
利水効果があるといわれ、夏の火照ったカラダを冷やしながら、利尿作用を促進しますので、むくみなどにも効果があるでしょう。
また、食べ過ぎは弱った脾臓にとっては過酷なもの。
消化不良の第一の原因となりますので、量は腹6分~7分にしておきましょう。
②食べた後は、軽く歩く。手足を動かす。
脾臓の働きを良くし、消化不良を改善するには、四肢(手足)を動かすことが効果的です。
手足というのは、胃腸を動かすモーターのような役割をしていますので、食べ終わったら寝転んだりゴロゴロせずに、部屋の中でも軽く歩くとか、手足をぶらぶらさせるのが消化を助けることになり、消化不良が改善されます。
かく言う私も、けっこう胃腸は弱く、食べ過ぎや運動不足が原因で、よく胃腸炎や消化不良を起こします。
とくにこの時期はテキメンに胃腸が弱ります^^;
そんな時は、真っ先に食後すぐに散歩に出かけます。
消化不良の改善方法をいろいろ試しましたけれど、歩くのが一番即効性があっていいと思います。
ほんの10分、15分でもかまいません。家の中でもかまいません。
歩くと胃がスーッと軽くなるのがわかりますよ♪
もちろん鍼灸でも、弱った胃腸を正常に戻していくような治療法があり、胃腸炎や慢性胃炎などにも効果があります。
この患者さんにも、足の指先の胃のツボに1本鍼をしましたら、パンパンに張っていたミゾオチの辺りがスーッと平らになり、「あー、スッキリした」と言って帰っていかれました。
<あれ?>と不調を感じたら、早め早めの対応が大切です。
それからカラダに対する正しい知識と養生、ですね^^v

院長の助手、楽ちゃん♀。食後はよく走って遊び回ります