痛み・こり・こわばり・しびれ【症状・原因】
- 症状・原因
- 当院の取り組み
“効く鍼灸”で、しつこい
【痛み・こり・こわばり・しびれ】に
サヨナラしたい。
頑固な肩こりや腰痛は再発を繰り返すと、症状が慢性化し、治りにくくなってきます。はじめはコリや微かな痛みだけでも、放っておくとこわばりや痺(しび)れ、あるいは脱力感が出てきて、動かせなくなることもあります。
西洋医学では「手術するしかない」ような慢性的な症状でも、東洋医学の適切な原因分析と診断、治療を受ければ、驚くほど症状が改善することは少なくありません。
このような症状でお悩みの方へ
痛み・こり・こわばり・しびれの種類
ひとくちに痛みといっても、症状によってさまざまです。
東洋医学では、下記のように<痛み>を分類しています。
【こり・こわばり・しびれ】も【痛み】の一形態、変化型として考えます。
<A.性質による分類>
脹痛 | 張っている、膨満感を伴う痛み | 重痛 | 重だるい痛み |
---|---|---|---|
掣痛 | 引っ張られるような痛み | 酸痛 | だるい痛み |
刺痛 | 針で刺されたような痛み | 隠痛 | 持続的な鈍痛 |
灼痛 | 灼熱感がある痛み | 空痛 | 空虚感を伴う |
絞痛 | 絞められるような激痛 | 脹痛 | 冷痛 |
<B.感覚による分類>
拒按 | 押すと痛みが増幅する |
---|---|
喜按 | 押すと痛みが減る、気持ちいい |
喜冷 | 冷やすと痛みが和らぐ |
喜温 | 温めると痛みが和らぐ |
このほか、痛みの発生する時間帯や、季節や天候など自然環境の影響、疼痛部位(経絡)による分類など、さらに細かく分類していき、それぞれに応じた治療法を決定していきます。
原因は?——– 東洋医学の考え
なぜ、このようにさまざまな種類の【痛み】が起こるのか――。
ここでは、カラダのあちこちに現れる【痛み・こり・こわばり・しびれ】の原因とメカニズムを、東洋医学の考え方からご説明します。
東洋医学には、「不通則痛、通則不痛」(通じざれば則ち痛み、通ずれば則ち痛まず)の原則があります。
気の不通(=気血の循環障害)が痛みの原因に
<気血>は体内をくまなくめぐり、周囲の臓器や筋肉・骨組織を滋養し(栄養を与え)ています。
この<気血>がカラダの隅々まで滞りなく流れているのが健康な状態、と考えるのが東洋医学の健康観です。
もし、<気血>がうまくめぐらない、気血の循環障害がどこかで起こると、その周辺の臓器や筋肉・骨組織全般にまで栄養が行き渡らなくなって、そこにまず【痛み】という形で異常が現れます。
【痛み】の段階で適当な処置をせずに放っておくと、その部位の循環障害が進み、気血がほとんど行き渡らない状態となり、その部位が衰弱していきます。
痛みだけでなく、固まったような【こわばり感】、【冷え感】、知覚が麻痺する【しびれ感】、あるいは【灼熱感】など、さまざまな症状が起こってくるのです。
東洋医学では、このような状態に陥った場合、まず気血のめぐりをよくするような治療を行います。
マッサージの効果が一時的なのはなぜ?
マッサージなどで痛み・コリのある部位をほぐすと、一時的にでも痛みが緩和するのは、この気血の循環障害が緩和されるからです。
ただ、マッサージなどでは、この改善は一時的なものにすぎず、時間が経つと再び障害が発生することが多くあります。
それは、この循環障害が局部的なものではなくて、もっと広く深い範囲に拡大してしまっているからです。
広範囲での障害を改善し、より根本的な治療をするには、循環障害が生じている元がどこにあるのかをつきとめ、その器官(臓器を含む)を治療する必要があります。
気の不通をもたらす【気滞】——そのその根本原因とは?
「気の不通」のことを【気滞】といいます。
【気滞】の原因はいくつか考えられます。
- 運動不足
気血は西洋医学でいう<血行>と同じような動き方をします。カラダが動かないと、血行が悪化し、気血も動かなくなります。 - ストレス・疲労
ストレス・疲労は肝に直接、打撃を与えます。肝は気の流れをコントロールしているので、ストレス・疲労は気の流れを悪くする重要な因子となります。 - 暴飲暴食(胃腸の弱り)
胃腸は気血の生産に関与しています。そのために、胃腸が弱ると、気血も弱らせてしまいます。 - 五臓六腑の弱り
五臓六腑と気の道(=経絡)は、相関関係にあり、互いに影響を及ぼします。経絡は五臓六腑につながっているため、臓器が弱ると、経絡の流れも打撃を受け、弱っていきます。また反対に、経絡の流れが悪くなると、それに関係した臓器が弱るという関係です。
これらの原因が1つ、または複数重なってくると、
経絡の流れに悪影響を及ぼす障害物=病理産物<気滞><熱><湿痰><瘀血(おけつ)>が発生し、これがまた気血の流れをますます悪化させてしまい、また障害物が発生して陥ってしまうのです。
※以上、症状の原因と考えられる代表的な要素について記載しました。
上記の要素以外にも、【痛み】症状の原因となる要素はありますが、個人差があり、他の疾患と複雑に関係していることもあり、単純に決めつけることは危険です。より正確な診断には、専門家による東洋医学的な診察が必要となりますのでご注意ください。