冷えた時、舌はどうなるか【舌診2】
こんにちは (^-^)/
もうすぐ師走。
紅葉もそろそろ終わりで、街ではクリスマスの飾りつけが目につく頃になりました。
私たちの身体も「冬モード」に入ってきます。
【東洋医学でみる冬の兆候】
東洋医学の脈診では、四季の移り変わりとともに脈も変化していくと考えているのですが、
冬になると、脈は「石脈」という<石のようにぎゅっと引き締まった硬めの脈が沈み気味に>打つようになります。
患者さんの脈も、沈みがちな硬めの脈に変化していくのがこの時期です。
では舌はどう変化するでしょう?
舌診では「冬の舌」というものは決まってなくて、季節というより、むしろ個体の状態が熱か冷えかによって舌は変化していくと考えています。
今日は、寒い時と、暑い時の舌の違いについてお話ししましょう。
専門用語では、「寒熱」といいますが、
これは、体感として感じる暑さ、寒さのことではなくて、
実際のカラダの中身が熱いのか、冷えているのか、という人体の状態によって判断する基準のことをいいます。
Q:顔が暑くて、火照って汗もかいているけれど、下半身は冷えて足が冷たい・・・という人は、熱か冷えかー?
こういう時に、頼りがいのある診断方法がこの「舌診」です。
舌で「寒熱」を見分けるのー?
((*´∀`*))
そうなんです。
舌診では、舌の色が赤くなっているのは「熱」、
青白かったり、淡白な色は「寒」ととらえます。
白い苔がいっぱいあるからって、それは白い舌で=「寒」だ、と自動的にはとらえません。
苔は舌体とは別に、苔だけを別の尺度で見ていかなくてはなりません。
(苔は体内の水分状態を表します。白い苔がいっぱいあるのは、寒熱両方の解釈が考えられます。寒の場合は、体内が冷えて水が動かずに溜まっている状態と診ます。)
また、舌のどの部分が淡白や青白いのか、紅い部分へどこかを診ていくことで、身体のどの部分が冷えているのか、熱に偏っているのかがわかります。
全身を上・中・下に分けてそれぞれの状態を舌診で診断するには、舌の先端・中央・奥に現れるといわれています。
◯上半身=舌の先端
◯体幹中央=舌の中央
◯腰・下半身=舌の奥
<白苔>=紅舌の上に白い苔がのっている場合もある
【風邪を引くと、舌も変化する】
この時期、冷えて風邪が入った場合、舌はどう変化するでしょうか?
風邪の初期では、舌の色はほとんど変化しません(淡紅舌・薄白苔)。
喉や鼻の炎症が起こってくると、舌の先が紅くなります。
熱が出ると、舌の色は赤みが増していくでしょう。
このように病気の進行状況によって、舌も変化していくのです。
【冷えの症状を訴える人のパターンとは?】
ひとくちに「冷え性」といっても、いくつかパターンがあります。
①カラダの表面だけ冷えていて、中身は熱い人
②上半身は熱くて、下半身は冷たい人
③カラダの心底から冷えている人(毛布を何枚着ても温もらない、カイロを貼っても寒い、入浴後も寒いなど)
①と②では、本当の冷えではありません。舌の色は淡紅や紅など紅色=熱を呈します。
この場合は、全身を温めすぎるとかえって逆効果な場合もあります。
③は、心底冷えている(=真寒)ので淡白から青、青紫色を呈します。
心底冷えているので、特に腰と下半身、それから全身へと温めていくといいでしょう。
【あなたの舌は何色ですかーー?】
自分の舌が状況に応じてどんな色になるか、普段からチェックしてみてください。
・寒い時、暑い時はどうですか?
・食前と食後で変化はありますか?
・肩こりや頭痛の時にはどうでしょう?
・便通の前後で変わりましたか?
・疲労時はどうですか?
冷え性の方は、本当に冷えているのか、表面だけ寒いのか、中は熱なのか、舌診を使って、適切な判断をして、寒熱に応じた寒さ対策をしていけるといいですね。
いずれにせよ、冬はやっぱりお鍋などで温まるのが一番ですね!
\(^ω^)/
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