初秋の症状 その4<ぎっくり腰>
皆様、こんにちは!(^_^)
台風シーズンが終わって、朝晩冷える今日この頃。
当院には、ぎっくり腰で来院される方が増えています。
ぎっくり腰は初秋に限った症状ではないのですが、
この時期に起こりやすい「ぎっくり腰」のメカニズムをお話ししましょう。
「腰為腎之府」(腰は腎のある場所である)
東洋医学では、腎臓は腰から下、下半身をコントロールしていると考えています。
ですから、腰に何か症状がある場合は、何らかの形で腎臓が関与していることが考えられます。この場合の腎臓とは、西洋医学的な腎臓よりももう少し範囲が広く、水分代謝、免疫力、生殖能力、生命力などを包括する機能を果たすものと考えてください。
【ぎっくり腰が起こった時、何を見るか?】
まず腰の状態を診ますが、
1)痛む部位(腰部中央、右か左かに偏る、お尻の辺り、背中の上に向けてなど)
2)どのような痛みか(張った痛み、鈍痛、キリキリ痛む、激痛など)
3)どの姿勢で痛むか(前屈、後屈、側屈)
4)どうすると痛み、どうするとマシになるか(寝返り時痛む、長時間寝ると痛む、入浴後マシになる、休むとマシ・・等)
5)考えられる原因として心当たりはないですか?
(重いものを持った、無理な姿勢になった、ずっと同じ姿勢でデスクワークしていた、仕事が忙しく睡眠不足だった、風邪をひいた、腰を冷やした等)
上記のような質問をさせて頂いて、原因を推理していきます。
東洋医学では、
「ぎっくり腰」は主に
1)寒湿邪タイプ・・・腰やお腹が冷えている、重だるい痛み、入浴などで温めると緩和する
2)湿熱邪タイプ・・・食べすぎて、湿気と熱が腰にこもる。重だるい痛み。
3)瘀血タイプ・・・腰周りの血行不良で起こる。刺すような痛み、夜間に痛む。
4)腎虚タイプ・・・腎の弱りによって起こる。下半身が冷える。疲れると痛み、休むと緩和する
5)肝鬱タイプ・・・ストレスと疲れを溜め込んで起こる。突っ張るような痛み。リラックスして休養を取ると緩和する。
【台風とぎっくり腰】
台風シーズンの後、特に台風が通過する前後に起こるぎっくり腰があります。
これは、台風の影響で、人体も気圧の影響を受けたことで起こるのです。
肝臓の性質は、「風雷の卦」で表されるように「嵐」や「風」に反応します。
台風が接近すると、肝臓の気が異常亢進してくるのです。
これは誰にでも起こる現象です。
台風が近づくと、頭痛がしたり、肩が凝ったり、めまいがしたり、耳鳴りがしたり、イライラしてしまったり、精神的に不安定になったりする場合がありますが、それは体内の肝臓の気が台風に反応して起こっている現象なのです。
これらの症状が強く出る人もいますし、そんなに影響がない人もいます。
その違いは、普段からストレスを抱えやすかったり、疲れをためているか否かで差が出ます。
肝臓の気が亢進(興奮)すると、肩がこるだけでなく、全身の筋肉がつっぱってきます。
腰も同様に突っ張ってしまって曲がりにくくなってしまいます。
それが【台風→肝鬱タイプのぎっくり腰】なのです。
このタイプは、普段からストレスなど負荷がかかっていて、疲れを溜め込んでいて、かなり腎の気も消耗している場合が多いです。
ですから、【対処法】としては、
1)腰を温める
2)肝臓の気を緩める。
3)リラックスする。休養を取る。
ことが早く治すためのポイントとなりますね。
このタイプのぎっくり腰は、治っても、また繰り返すことが多いので、
原因となる腎臓と肝臓の状態を、鍼灸などで十分に調整しておくことが再発予防にもつながるということですね。
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